旧オフィス解体

ufotableの15周年本を買って読んでくれた人は知っていると思いますが、ufotableは20年くらい前に友達の部屋の4畳半を間借り、そこに作画机を2台搬入してスタートしました。その場所は北池袋だったんだけど、そこから高円寺に引っ越します。これは15周年本にも書いてないと思うんだけど、今、ufotable caféやマチアソビカフェが入っている永田ビルの前に、さらにもうひとつ段階があって、環七沿い、永田ビルから歩いて1分くらいのところで何年かを過ごしました。

ここは永田ビルに引っ越しした後も、ずっと借りていて、納品が終わった作品のカット袋(大量!)や商品の在庫置き場として、まさに床が抜ける勢いで段ボールが積まれ、倉庫として活用していました。

そして、何よりスタート時の濃密な時間を過ごした場所ということの想いもあって、今、永田ビルを離れた後も借り続けていたのですが、この度、ビルが壊されることになりました。

 

長い時間をスタッフと過ごす場所を快適で素敵な空間にしたいと思い、当時はかなり無理をして内装工事を行いました。

床に無垢の板材を貼って、天井には剥き出しの素材感を演出。

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写真は在庫や資料を移動した後なので何もないけど(掃除してから撮ればよかった…)、この作り付けのテーブルで仕事をしていました。

 

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こっちのエリアが作画で、机が5台か6台くらい入っていたと思います。 

 

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この段差の上が僕の席。長テーブルを置いて、床座りで仕事をしていました。

 

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 外観はこちら。もうすぐ壊されますが、まだ健在。もし、一目見ておこうっていう特異な方がいましたら今のうちにどうぞ。鍵がかかっているので中には入れません。

 

写真を見て、色んなことを思い出します。

空の境界」二章で監督の野中さんや、映画の最初に流れるufo君の原画を描いてくれた高橋君もこの頃からのスタッフです。制作の古参、龍の面接をしたのもこの場所でした。この後、「住めば都のコスモス荘」に制作へ向かうタイミングで、さらに引っ越し。永田ビルへと移動します。

 

この場所に置きっぱになっていた在庫がこの後、WEBで蔵出しされると聞いています。WEBのオンラインショップも旧サイトが閉じられ、新しいサイトへ完全に移行します。

https://ufotablewebshop.shop-pro.jp/

 

これまでの感情の色々は自分たちの中に残っていますが、前へ進みたいと思います。